2026年1月20日、ハイアットリージェンシー東京にて開催された「NHDK Anniversary 70」。
日本ヘアデザイン協会(NHDK)の創立70周年という大きな節目となるこのステージに、今年も出演させていただきました。
私自身、10年近くこのステージに立ち続けておりますが、昨年を経て再び戻ってきた今回の舞台は、過去最大級の出演者数ということもあり、これまでにない重みと熱気に包まれていました。
■創作設定委員としての「Void」
出演者としてだけでなく、プロジェクトの創作設定委員としても活動に携わってまいりました。
2026年ニューヘアモード「Void(ヴォイド)」のコンセプト立案、創作設定会議、そしてデザインを形にするための創作活動。プロジェクトメンバーと共に議論を重ね、「Void」という概念をどうヘアデザインに落とし込むか。そのプロセスは非常に刺激的で、私自身のデザイン観をより深く研ぎ澄ます時間となりました。
■ステージ「Avant-Garde Fumony」での挑戦
私が今回出演したのは、「Avant-Garde Fumony」というステージです。
これまではカットステージをメインとしてきましたが、今回は自分自身への新たな挑戦として、セットステージに臨みました。準備物やショー当日までのプロセスが普段とは全く異なり、戸惑うことも多々ありましたが、その試行錯誤から得るものは想像以上に大きなものでした。
■ライブで魅せるスタイルチェンジの難しさ
今回のステージでは、登場時にある程度完成された状態から、ステージ上でのパフォーマンスを通じて、より完成されたヘアへと昇華させるスタイルチェンジを披露しました。
最初は三つ編みのダウンスタイルからスタートし、ステージ上でその三つ編みをアップへと組み替え、全体のシルエットを構築。特に顔周りにある三つ編みをシルバーの毛で覆ったのが、今回のこだわりのポイントです。
三つ編みを持ち上げてシルエットを再構築する作業は非常に繊細な技術を要します。本番のステージでは、リハーサルとは異なる演出用のライティングの影響で、手元が全く見えないという極限の状態でのヘアセットとなりました。指先の感覚だけを頼りに進める作業は困難を極めましたが、プロとしての意地が試される瞬間でもありました。
■70周年の重み、そして次なる挑戦へ
終わった瞬間に感じたのは、最高のステージを作り上げるために全員で意見を出し合えたことへの喜びです。70年という歴史を背負うステージで、仲間たちと切磋琢磨し、ひとつの作品を作り上げた経験は何物にも代えがたい財産です。
現状に満足することなく、これからも新しい技術、新しい表現に挑戦し続けていきたいと強く決意しています。
当日お世話になった皆様、そしてご来場いただいた皆様に心より感謝申し上げます。


